商品紹介

言語論

『言語論』:ある意味編集者でもあった空海が「完全言語」という意味のサンスクリット文字を捨てオリジナルの文字制作に取りかかったのはなぜか ?その成果が平仮名50音なのか?山口昌男にして「傑出した知の編集者」
松岡正剛にして「学者10人分」と いわしめた高橋秀元がヨーロッパとアジア、東西を繋いで言語を解説。 こんな言語論みたことない !
表紙は、松田オフィス デザインで装いも新たに。

内容説明


第1章 ヨーロッパの言語論1
第2章 ヨーロッパの言語論2
第3章 『声字実相義』を読む
第4章 人類の言語論ジーンとミームの発生
第5章 日本の言語論:万葉から鎌倉へ
第6章 日本の言語論:日本文字を貫く「遊」
  ながい追記:江戸言語論

国立国語学研究所はじめ全国半数の図書館、大学図書館の蔵書になりました。超一流の言語学者「白川静」の編集者だった高橋秀元が、源流を解説。言語が教育や芸術や国を作る過程をくわしく読み解きました。震災ボランティアのはしりだった官僚下河辺氏との交流から、テレビ「時の探訪」の企画、教育テレビのキャラクター迄、数々の経歴。「中村元」東大研究室の全書籍読破を許可されていた希有な編集者による対話編。

著者等紹介

高橋秀元[タカハシヒデハル]
松岡正剛とともに『遊』出版メンバー。編集工学研究所特別研究員。白川静はじめ下河辺淳、大岡昇平ほか多くの代表的日本人担当編集者。文化研究多数。大連出身、早稲田大学文学部東洋史

下川好美[シモカワヨシミ]
専門学校卒業後通信社制作部に勤務。転職後、銀閣寺の仕事で高橋秀元と出会う。独立後「坂本龍一『ピアノワン』」デザイン「アジア女性デザイナーexhibition」招待。編集学校典離、パイオニアリモコン編集賞グループ受賞。インターフェイス開発のため認知科学独学。東京理科大学数学科中退。法人設立。 

『言語論』:Q&A

読者Q
話題がバラバラで読みにくい気がするのですが?それに、知らない単語が多く著者の知識自慢にしか読めないところがあります。
版元A
『言語論』は言語成立に関して、東西を問わず網羅しています。多くの小テーマがあり、それがバラバラ感の原因になっているかもしれません。しかし『言語論』が、他の本と違う部分は【専門知】と【編集知】を行き来して解説しているところです。学術用語として大学で収得し理解する【専門知】を【編集知】を使って解いています。つまり他の事例と照らし合わせて本質を知らせています。Q様が分かりにくいと感じたのは【専門知】の部分で、その前後にある【編集知】からヒントを得つつ読書を進めて頂ければと思います。 

物語論

『物語論』:著者が記号学会とNTT出版のために書いた原稿を編集工学研究所の協力を経て再収録。情報編集としての物語を考える名著。なかでも『烏滸と滑稽』は山口昌男氏が高く評価。NTT出版『反構造としての笑い』では、フレーム理論のマービン・ミンスキー氏と同じ章に掲載。今回新たに『文化装置としての物語論』を掲載。髙山宏氏にあとがきを追加して頂きました。
内容は、例えるなら『言語論』が「方法の要素」、『物語論』が「方法の属性」、未刊の『編集論』が「方法の機能」にあたります。

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